バリ旅行記 '07 ウブドにて ふたたび

  インドネシア・香港 2007年1月6日〜1月20日

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ウブドで見たもの、会った人 その2

関西弁をあやつる小さい男・マー君


ma-kun.jpg親子みたい陽気な欧米人が集うハイソなオープンカフェを避け、英語のメニューを出している割にはウェルカムな空気は微塵も感じないさびれた食堂で飯を食っていた。若者が2人、ガイドやらせてくれなどお仕事の話を持ちかけてきたのだが、なかなか日本語がうまく、ほほうやはり必要に迫られた場合、スキルの伸びは素晴らしいものだと感心していた。

がっ!!
そんな彼らの存在を一瞬にして忘却の彼方に消し去った小さな男、それがマー君だ。突然横から会話に入り込んだ、「おまいら」と日本語で書かれたキャップをかぶり、アゴにすごく小さいヒゲをはやした一見少年に見える彼は何と25歳!…てそこじゃないだろ、びっくりポイントは。彼が繰り出す関西弁まじりの日本語は、ほぼネイティブのそれで、下ネタのはさみ方もしつこくなく不快感を感じさせない。

「バイク?自分で買ったよ。ローンだけどさ。
「バリでも日本人の友達と携帯メールできたよ。ドコモだったかな…。
「夜寝るの早いの?寝る前になんかすることあるんじゃないの?
(以上全部日本語) 

ほんとはバリじゃなくて沖縄生まれのただの濃い日本人なんじゃないか?
もしかしたら我々騙されたんじゃないか?
手続きなんとかなれば日本でも余裕で働けるネイティブさなのだが、オフシーズンのためか「仕事ねえよ」と嘆く。そして残念ながら、我々も特に観光地とか行きたくないので、マー君に仕事のオファーをすることもなかった。ごめんよ、マー君。なので罪滅ぼしのため、このページにて、マー君へお仕事頼みたい人大募集!!

・日本語ネイティブレベル(関西寄り、オヤジギャグあり)
・陽気で下ネタに精通
・バイク有(ローン終わったばかり)

こんなマー君にぜひともお仕事を。できれば遠出の。気前よく。
そして我々が教えた、とてもつかえない日本語、「格差社会」を覚えているかどうか確認してきてください。よろしくお願いします。

※ちなみに、このさびれた食堂が、このバリ旅行でいちばんソト・アヤム(チキンスープ)がうまかった。


バリの環境大臣、アリーおじさん


arie.jpgかわいいおじちゃん インドネシアを初め、東南アジアの国ではまだエコだとかロハスだとかは浸透してないっつか、金にもならんのにそんなめんどくさいこと考えてられっか!というのが現状。だが、ここバリにもゴミ問題を本気で考える人がいたのである。

それが、飲料水の詰め替えサービスをおこなうレストラン、Arie's Warungを営むアリーおじちゃんだ。

Arie's Warungは超素朴な外見だったので、ふらりと入ってみたら意外と混んでいて、やたら人なつこい (また)小さいおっちゃんがせかせかと動き回り、お客と談笑していた。

ぶっちゃけ、ミシュランやらロンプラやらRoutardに載ったという割に、お食事は、まあ、まあ、といったところだが、なんでこんなにオススメされるのか、理由はすぐに明らかに!

最初に行ったときはメニューと一緒にバリの情報をコピーした紙やら、日本語のフリーペーパーやらいろんなもんを持ってきてくれた。バリのことについて、人を助けてあげたいと言っていた。

2回目の訪問のとき、「明日もうバリから出る」と言うと、友達のダイバーがとってきてくれたという小さな貝殻を「お守りに」とたくさんくれた。
そしてバリにはプラスチックボトルがたくさんあふれているから、と自ら飲料水の詰め替えサービスをはじめ、環境について考えてもらえるよう、観光客に積極的によびかけている。 

そう、この人気の理由はこのホスピタリティとバリに対する深い愛である。
いつまでも元気で、ワルン経営&環境大臣がんばっちゃってください!

Arie's Warung
Monkey Forest St. サッカー場の向こう側


ケチャダンサーの職人芸


kecha1.JPG太めベトナムの水上人形劇とか、カンボジアのアプサラダンスだとか、「なんで観にいかないの?」とか言われても、別に興味がないからいかないだけで、なんでもクソもない。歌舞伎とか日本の伝統芸能なんか観ないくせに、海外となると当たり前のように行っちゃうのが不思議だよ。

だが今回は、「おおこれはバリぽいな~」と感じることをほとんどしていない。未だここの印象は、「普通の東南アジア」のままだ。そして最終日かつトドマンの誕生日だというのに、何もすることがない。
5ドル程度だというので、カデック君に誘われるまま男だらけのケチャダンスを観にいくことにした。

カデック君にバイクで1人ずつ、会場の寺まで送ってもらい、中に入るとてきとーにパイプ椅子がコの字型に並べられていた。せっかくだし、と真っ正面の一番前に座り、しばし待つと、半裸の屈強そうな男たちが両手をひらひらさせながら、「はいどうも~~~」的なノリで登場した。「やっちまった…」とトドマンと顔を見合わせ後悔したが、もう遅い。5ドル払ったんだし最後まで鑑賞するか…。

…なんて思いは開始5分でふっとんだ。

!!めちゃめちゃハードコア!! 

「♪チャチャチャ」の曲の入り方、音頭を取る男の声、BPM、やたら多い男たち、これはフジロックか?サマソニか?このベタなミクスチャーまがいのリズムは、絶対に夏フェスでウケること間違いなし。ぜひともご来日いただきたい。

男たちの間をぬって、女性が、偉そうな人が舞い、踊りはクライマックスを迎え、ケチャのリズムもだんだんと速くなり、男たちは立ち上がり、踊り、大きな渦をつくり、そしてトランス状態に入る…。

てか向こうの欧米人、超つまんなそうに空を眺めてるんだが!!

てかそこの目の前のケチャの人、踊りながら隣の人にちょっかい出してるんだが!!

てかたった今出番終わった人が、タバコふかしながら脇から堂々とご帰宅されてるんだが!!

kecha2.JPGアチチ周りを見渡すと風情もクソもないことに気づくのだが、だが目の前にはそんなものそっちのけで赤々と燃えている炭のかけらを裸足で蹴りまくる完全トランス状態の男性がいる。

観客のすぐ足下に破片がとびちり、ギャーギャーびびるが、不思議とギリギリあたらないのだ。これもプロがなせる技なのか。トランストランスとかいうが、案外冷静なものだ。

あらゆるところであらゆる意味でものすごい温度差のあったこのステージは、我々にとってはあっと言う間に終わった。


ほ~すごかったねえなんて余韻にひたっている我々をよそに、踊り手たちは今日いちばんの機敏さで出口に向かい、バイクにまたがり去っていった。

なんてビジネスライクな職人たちなんだ!!!

その媚びない姿にどっきーんとし、そして台湾のマッサージ屋を思い出した。

バリでテロがあった時、平和を願ってということで1000人単位のケチャダンスが披露されたらしい。50人程度でこの迫力なんだから、そんな人数だったら本気で神龍くらい呼べるのではないか?

バリ最後の夜、やっとバリで忘れられないものを見た。ありがとうノン残業・ノンゴマスリのダンサー達!!

インドネシアの写真アルバム:

インドネシアの物価

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ま、心配いらんです。

おかし:Rp.4000
ケチャ:Rp.50000
焼きそば、ラーメン:Rp.7500
ネット:Rp.20000/h
キンタマーニツアー:Rp.120000
(行ってないけど言いたかっただけ)

(Rp.10000=US$1 2007.1)

インドネシアの宿:

バリ

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Sadru Guesthouse
Monkey Forest 1 Arjuna street

お湯の件で虚偽申告はあったが、部屋、中庭、朝ご飯と家族には問題なし。値段も相場の$8。ねこがたくさんいる。まあ、有名宿がダメでもこういうそこそこのが腐るほどあるから、あぶれることはないんだろう。観光案内所からチョロっとMonkey Forest St下って、右にチョロっと曲がったところ。


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Indraprastha 2
Jl. Monkey Forest

Monkey Forest St をさらにチョロっと下って、校庭みたいなところを右に曲がったところにある。オーナーが日本語しゃべれるらしく、日本人に人気らしいが不在だった。ここの少年、カデック君ほどの働き者を未だかつて見たことがない。一泊Rp.100000。US$10でこんな贅沢な生活ができるとは!これはこれは!

ロンボク

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LinkIconKuta Indah

一見、リゾートな感じで心おどるが、所詮20ドル程度、よくも悪くも、ゆる〜い宿。勧めもしないし、止めもしません…。1泊Rp.190000だった。まあ、妥当か…。

インドネシアのおいしいもの:

本文参照くらは〜い

リンク集: