蝋人形とSIMSと覗き見…香港観光地の以外な見所
絵はがき香港の絵葉書セットを買うと必ず入ってる、上から高層ビルを見下ろしたあの風景。あれは香港島側のビクトリアピークという、金持ちのための娯楽施設から撮ったものです。
山頂にたどり着くまでに、トラムやらトラム乗り場までのバスやら(おれたちは歩くよ!) 金も時間もかかるし飯が高くて食えないところなので、あんまり行きません。 が、なんか山頂にあるショッピングモールみたいのが新しくなったとかなので、今回ひさびさに登ってみました。
(前回の登頂ははるか6年くらい前。)
香港は空気がもやもやしているため、晴れててもなんかにごってます。それがまたインファナルみたいな、息つまっちゃう、せつねー!みたいな空気をつくってんでしょうね。
(香港は空気が黄色いとか言うやつもいます。人聞きの悪い。)
この1枚どうですか!インファナルみたいなせつなさを出すためにデジカメのモードは「クール」です。おお、おお。
頭ガンガン香港島の湾岸より、中国銀行裏の坂をのぼって、山頂行きのトラム乗り場へ。もうレジャー感でいっぱいのトラム乗り場は、いつでも混雑しています。なんせ狭い香港ですから。地元の人だってとりあえず上に登りたくもなるでしょうよ。
ご覧のとおり、想像以上の急角度で登るので、耳が痛くなるくらいにGがかかりまくりで、たち乗りをする阿呆はいまだ見たことがありません。なんせ狭い香港ですから。できるだけ早く登りたくもなるでしょうよ。
登るときは向かって右側、降りるときは左側に乗るとよい景色を拝めます。このサイトにしては珍しく役に立つ情報です。覚えておいてください。
山頂の出口は、いやおうなしにショッピングモール(ピーク・タワー)へとわれわれをいざないます。別にここで買わなくたっていいような物を売るお店がたくさんあり、「たったん十ドルのトラム代だけ落としてもらってもねえ。こっちもボランティアじゃないんだから。」なんて圧迫される気もしますが、 ここでは
「そんな変なTシャツパジャマにもならない!!」
「ロウで作った自分の手形なんてどう考えてもいらない!!」
意志を強く持って、がらくたを増やさぬように気をつけましょう。
さて、このショッピングモール内には、なぜか昔からマダム・タッソー蝋人形館という施設があります。なんでマダムなんだ?といいますと、むかーしむかし、フランスでマリー・アントワネットなど処刑された要人のデスマスクをとってたマダムがイギリスにつくった蝋人形館が、なんか香港でもオープンしちゃった、というながれで、今もなお人気の観光スポットとなっているのです。東京タワーにもなぜかある、蝋人形館みたいなもんで、大人も無邪気に楽しんでますが、もとはデスマスクですよ。墓掘り起こしてとってたって話ですんで、今となっちゃーこのマダムはサイコ以外の何者でもないです。
だんな、お拭きしますで、そんなことはよそに楽しんでる大人のひとり→
世界的にも有名なあの方のお靴を磨かせていただくという大仕事を、ありがたく仰せつかっている場面です。写真待ちしてた香港の人、腹かかえて大爆笑。オイシー!!これ以上の蝋人形がみたかったら、2000円弱の入場料が別途必要ですが、後ろのジャッキーとか見るとわかるように、値段とマダムの迫力ある生い立ちの割に似てないので、ツッコミ代として割り切ってあげてください。
そして最上階は、お待ちかねの展望台!
なかなか写真では伝わりませんが、せまっくるしくていつも人が大勢いる香港をこうして悠々と見下す(みくだす)のは、実に爽快です。晴れてるのに遠くはけむっていて、空気の悪さは全然否めませんが、真正面には個性的なビル達、後ろをむけば案外多い緑が広がり、気持ちの整理がつきます。
しかし、よくもまあここまでニョキニョキと、石のカタマリを造ったもんだよね。どんだけニョキニョキやったら気がすむのか?こんだけニョキニョキしないと人が入りきらないのか?大陸から来た人の分か?
などと答えのない疑問を繰り返していると、トドマンが望遠鏡をのぞき出した。おお~、煙った遠くまでよく見えますな~と、ふと手前のビル群に合わせてみると、
!!マンションのお部屋の中全部まるみえ!!
おっ!ちょっ!!これっ!着替えはいいが殺人とか見えちゃったら超面倒!
知ってんのかな~そこのマンションに住んでる人知ってんのかな~。 変に家賃が安かったりすんのかな~。
自由な空間さて。人んちものぞき見たから帰るか。
しかしピークタワー途中のフロアにて、最新ゲームお試しコーナーがあったので、全員お互いの了承を得るまでもなく、散ってゲームスタート。スタッフも何人かいるが、特に監視しているわけでもないのでタダでやり放題。 しかも空いてる。こんなとこまで来てゲームやる観光客もいないよな。ここにいるけどな。
バスケとかサッカーとかのスポーツ系ゲーム中心だけど、「SIMS2」というシミュレーションゲームをお試し。当時日本未発売。映画にしてもショップにしても、海外からの物が日本より早く入ってくるので、あたらしもん好きのミーハーな奴は迷わず香港に来ましょう。自慢できます。
まず自分がうごかすキャラ設定からだが、顔の形にしても、ほお骨の高さとか眉毛の長さなど、もんのすごく細かく設定ができるので、大変めんどくさい。だがやり始めちゃったので、作りあげてやろうと夢中になること30分、片親の家族が完成した。スタッフの姉さんは少し笑ったが、満足したのでいい加減もう帰ろうぜ。
はい、書き終わってみると、ネタにも情報にもならないダラーっとした1ページになりましたが、正しいピークタワーの楽しみ方は、こちらをどうぞ!ではおいらは下界に戻ります!