すんげーー寒い!!
そう那覇に引っ越してきましたよ。ここは那覇ですよ。
でもさ、今日の最高気温は10度台前半、沖縄でこんな気温になることはそうそうないようで、しかも常に風が強いしお日様がぜんっぜん出ないので、体感気温は半分くらいになってるでしょうよ。
天気予報ではちょっと仲間はずれな感じで報じられるけど、こっちはこっちで、寒いんだから!!!
で、久々に風邪ひきましたから!!
寒いよーと避寒予定のあなた、バンコク行きましょう。こっちに来ても無駄です。
さて、引っ越して1ヶ月ちょい。
逗子からきましたと行っても皆「ズ、ズシ…?伊豆…?伊豆市…?」とポカーンとするから、鎌倉(の隣町)から来ましたと言えば誰もが「あーはいはい」となるくらい、知名度高い鎌倉。
鼻ピアスをあけヘドバンを覚えるという、人生の中でもとりわけ重大な思春期という時期をここら辺で過ごし、2016年から1年間また生活していたので、馴染みのある土地。
年がら年中わんさかいる観光客をかきわけ、野菜を仕入れに市場に行ってみたり、カフェでのんびりとか古本を物色しにいくなど、日々の用足しの場としても丁度良い所であった。
大仏は小学校の遠足、鶴岡八幡宮は高校の時に初詣で行ったきり、抹茶スイーツも嫌いだが、もっともっといいもの沢山あるよ、鎌倉。
今回は湘南生活最後の日に、ちびろっくとトドマンが名残を惜しんで訪れた場所をご紹介しますよ。
妙本寺
とか言いつつ、初っ端は普通にお寺から。
鎌倉には有名で人気者の神社仏閣が数多とあるが、ここはあじさいがキレイとかでっかい仏様がいるとか、特別な売りが無いおかげで、観光客がワーと押し寄せることはない。
しんとした本殿までの短い山道が、もみじに彩られてて散歩がきもちよい。そして登りきるとこの爽快感。
成り立ちとかなに宗とか、細かいことは知らないが、ここが好きである。鎌倉で安らかにお寺参拝したい、なんて無理そうな望みも、ここは叶えてくれるよ!
猫と日向ぼっこも良し。
沖縄行きが決まってから、結構忌み嫌っていた猫と、うまくやれるようになった。なぜ。
パラダイス・アレイ
レンバイの中にあるパン屋さん、Paradise Alley(パラダイス・アレイ)は、様々な場所をウロチョロしたことが一度でもある人間なら、足を止めずにはいられない店。どことなく、放浪の匂いがするのだ。これを読んでナットク。
見た目は突飛だが、作るパンは硬派。そこらのパン屋さんと比べたら安くはないが、それだけ出す価値があると思わせる、軽率さの無いパン。ちびろっくのお気に入りは、なんかいろんな実やら種やらを包括しているどっしりしたマルチグレインパン。550円くらい。
このサイケでソウルフルな空間。「オシャレ」とかそういう軽いものではなく、店主がこれまで積み重ねてきたものがそのまま露わになった結果、だと、勝手に思っている。この1世紀くらい続いている野菜市場の中に、しっくり馴染んでいるのは店主が地元の人だからとか、まあ色々理由はあるかもしれないが、あるべき所にある、という説得力がある。
パン単体は結構お高いが、モーニングは日替わりのパンモリモリ+ゆで卵+コーヒーかお茶で650円と破格のお値段。ランチもあるよ。
その昔、店頭にはこんなものが展示されていた。
パンの枠を超え、芸術作品というよりも、神々しさを感じる。ただ原材料が小麦粉なだけで、トーテムポールとかモアイとかと同じジャンルにくくってもいいと思う。33年に一度の御開帳でこれが出てきてもおかしくはない。
OSHINO
ここは実はとっても人気者ビストロ。
湘南生活最後のディナーは、ちびろっくもトドマンも満場一致でここを望んだというほど、何を飲んでも食べても間違いがない店である。さすが人気者。
友人あっちゃん(東京在住)に連れられて知ったこのビストロ、どっちかってと居酒屋ノリのマスターにワインをお任せすれば、マヌーサにかかったかの如く恍惚をお約束。ワインに興味のない人間をもトリコにしてしまう正に魔法である。
日替わりのお料理も………お魚だろうがお肉だろうが野菜のローストだろうが、毎度毎度紛うことなき満足感をもたらしてくれるんだから、そりゃ食べログトップ5000もナットクです。
お高いんでしょう?
それが驚き、アラカルトで3,4品お願いして、3杯ほどワインいただいて、毎回ひとり5〜6000円程度。人気が出ない訳がないでしょ、ということでここは必ず予約してから行ってね!
逗子で行きつけだったダイニングバーのおねえさんが、ここのマスターと前職(音羽の森)が一緒だったり、ちびろっく父(フランス好き)もお酒全く飲めない割にはスッカリここが気に入ったりと、せっかく良いお店と縁が…と思ったらまさかの引っ越し。
那覇に移転もしくは暖簾分け出店希望。
Cafe Bee
小町通りを1本外れるだけで、こんなにも安寧とした場所があるとは!
コロッケにかぶりつく、人混みだらけの小町を彷徨う観光客はすぐそこに見えるのに、誰もこのひっそりたたずむカフェに気づかないのがまたいい。
私道なの行っていいのコレという路地の先に、このカフェは在る。
この建物の脇には広々とした庭が広がり、窓際の席では四季ごとの景色が楽しめる…おお静寂の天国!
内装はシンプルかつあたたかみのあるなごやか空間。
キャッキャはしゃぎまくりの観光客にまみれないとここには着けないのだから、くたびれたでしょう。長居は必至です。
もちろんこだわりのコーヒーは文句なく美味しいです。
ちびろっく甘いものけっこう苦手だけど、ここのチーズケーキは半分イケる。もちろん手作り。マスターのブレンドと合わせるのが良し。
平日のお昼に行けばあんまりに静かなもんで、ウッカリウトウトしてしまいそうだが、上質なカフェインでシャキッとして、さあ現実世界に戻ろう。
駅前の人の渦に巻き込まれながら家に帰るんだよ…。
ホテルニューカマクラ
いやだこのまま帰りたくない!
まだまだ現実逃避を続けたい人は、じゃ、ここに行ってみなさいよ。
大正時代に芥川龍之介も訪れたというわかりやすいエピソードで、いかに長く愛されてきたか1行でわかるでしょう。
前出のちびろっく父が、さかんに「あのホテルは面白いよ〜」と褒め称えるのを聞き続けてきたが、なんせ自宅がとなり町なので泊まる機会も無い。
と、思ってたら!この度、引っ越しで荷物を全部送り出した後、寒い一晩をここらで過ごさなければいけなくなり、やっと巡ってきたチャンス!ということで予約。電話口の男性の丁寧でまろやかな対応にすっかり安心し、ここは良い宿だ、と確信。
当日向かうと、まったくかしこまってない、とっつきやすい感じの良さで我々を迎えてくれたおねえさん2人。実に親切で、父が「このホテルが好きで…」と語りだすと面倒な顔ひとつせず、「今お部屋ほとんど空いてるので、ご覧になります?」と!
1階と2階の客室は皆それぞれ個性的な造りで、ネーミングもさまざま。
各部屋のちなみに的エピソードもご紹介いただいた上、写真を撮ろうとするたびに照明も着けてくれて、まだ着いて20分だが父が心底気に入っている訳がわかった気がした。鎌倉というブランドや、長い歴史、その人気を鼻にかける雰囲気は全くなく、至ってふつうに、親切にもてなしてくれるこの感じ。そしてお風呂、トイレは共同、冷蔵庫やトースターも好きに使ってという、個人的に長年慣れ親しんできたスタイルがまた楽ちん。
お風呂は換気のために、スパーンと窓全開されてて寒かったが、清潔だったしそんなことは打ち消してくれるくらい気分は良くなった。
鎌倉駅西口から線路沿いに徒歩1分、こんな鎌倉らしすぎるお宿があなたのお越しをお待ちしています。
UPI Outdoor Products
い、いつの間に??
毎朝通勤時、鎌倉駅に電車が止まる時に窓から眺めていた、まさにそのあたりに、いつの間にかできていたアウトドアショップ。狐みたいな動物のマークでおなじみのFJALL RAVENと、ナイフが沢山。
ディスプレイされているナイフに見惚れていると、お店の人が軽くナイフ講習してくれた。
山や森の中でこのモーラナイフってのが一つあれば、火だって簡単に起こせるんだとか、って本当に速攻で着火ですよ!
枝をチャッチャッチャーと削ってモサモサと燃えやすいようにして、ちょっと鉄の棒でガッガッとやると瞬く間に火の手が上がった。
ナイフで焚き火も起こせるなんて〜と感心していると、心底ナイフワークを愛しているらしい店員さん、グンニャリ曲がったウッドカービング用ナイフで、自分で削れるククサキットだとか、100円ショップで売ってる木のスプーンも自分で削れば世界で1本のマイスプーンにできるとか、これまで全く興味のなかったニュー・ワールドへいざなってくるので、オラ、ワクワクしてきたぞ!!
今週末も、無料のワークショップありますよ〜と、ソソられるお誘いをいただくも、なんせ明日の午後には沖縄にめんそーれされる我が身。それを伝えると、土地勘無くたって間違いなく秘境とわかる、果ての浜の情報を教えてくれた。オラ、またワクワクしてきたぞ!!
ミニマリスト(a.k.a ケチ)なちびろっくは、ワクワクした割には何も買わずにお礼だけ言って店を出る。笑顔で見送ってくれる店員さん。良いお店、もっと早く出会いたかったよ………。
ナイフ一つで様々なことができる。
つまり、ナイフと元気があれば何でもできる!
いつか、マイナイフでマイ鮭を捕る熊を掘りたいという、新たな夢を与えてくれたこのお店、再来カ・ク・テ・イ、Yeah yeah〜。(体言止めキング・K-DUB Shine風)
海
夏以外ね!
夏はシロアリみたいに人間が大量に押し寄せるからね。
海は真っ茶色できったないが(※母校の中学で、相模湾は大腸菌であふれかえっているので、決して海に入らないように!と通達があったことは今でも忘れない)、ゴミはないので浜辺でボゲーとする分にはじゅうぶん気持ちが良い。桑田が歌うように、鎌倉からは「えのしーまーがみーええてきたあ〜」となるが、逗子だと富士山と江ノ島のコラボが見えるので、こっちの方がいいかな!
海はどこだっていい。が、青いにこしたことはない。
鎌倉観光特集、いかがでしたでしょうか?
正直、これ書き始めて1ヶ月以上経ってるので、あそこらへんのこともう結構忘れてますけどもね、鎌倉、いいよ!
次回、いよいよ沖縄生活よもやま話、開始するさ〜。たぶんさ〜。
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