前章のとおり、テックテクの午後を楽しんだ後、明るいうちに帰宅すると、家主ステファンは開口一番

「ビーチに行くぞ!」

ここ内陸じゃんと訝りながら車に乗り込むと、たった5分で着いたのは

どっからどう見てもビーチだ

ベルリンから流れるダーメ川が流れ込む、ツォイテン湖。こちら岸がブランデンブルク州で、あちらがベルリン市。向いに建物が見えたが、結構立派なホテルらしい。

家族や友達グループやカップルやひとりものが、はしゃいだり寝そべったり語り合ったり、各々のやり方でタソガレ時をエンジョイしている。

街路樹はおおきいし、各豪邸のお庭には花が咲き乱れ、海ギャル・海ボーイのニーズも満たす、それでいて静かな街…いいところだなあ、ほんと。

コンピュータに囲まれてデジデジした頭を、ほどよくほぐしてくれる空気。ウッカリ、「あっ、いい風。」とか言っちゃう。

 

放置してくにしてもきちんと揃えているところがドイツ

 

今日のお夕飯は、手作りピッツァ!
朝、今日はピッツァ作るよと言われて、コネコネするのを楽しみにしてたら、とっくにその楽しい工程、ステファンがきっちり終えていた。

 

天然・生イースト使用のこだわり生地よ!

 

ではせめて、と伸してソースと具をのっける。すんごい兵器のように素早く高熱を浴びせるピザ用オーブンは、ものの1分もしないうちに、デロデロの白いのをとっても美味しそうなピザへと昇華させる。

 

ぷっくぷく

3枚、4枚と焼くのでそんな食えねえよ!と引いたが、案外ぺろりといく。ついでに、明日のちびろっくのお弁当にということで、餃子型の巨大なのをひとつ作ってくれた。ダンケや、ダンケや…(有り難や、有り難やのドイツ版)

さて最後の朝はフリマで締めくくり。

荷物をまとめて、3日間お世話になった居心地の良い家と庭に別れを告げてオープンカーに乗り込む。アウトバーンを走ること、20分。

ひと目見ただけでホームセンター

着いた所はどっからどう見てもホームセンター。

殆どの店はまだ開店準備中。フリマは早く来るにこしたことはない。ステファンはいつも、古道具コレクションに加えるものや、再生プロジェクトの材料を仕入れているので、いいものをいい価格で手に入れるコツは完全に心得ている。彼は、すでにモノとしての役割を果たしきったと思われたご老体の再生が、大の得意なのである。

<再生の一例>
・BOSEのアンティークなスピーカー → 最新設備を搭載したサウンドシステム
・黒電話 → IP電話が使える電話機

ネットとは無縁そうな黒電話ですが

入ってすぐの一等地に、ガラクタ骨董品を並べていた、どっからどう贔屓目に見てもすでにビール大瓶1本を空けた風の爺さんに紹介される。

「ニッポンから来たか〜!遠い所よく来た〜〜〜!」

まあ、シラフだろうが酔っ払ってようが、早朝から元気なことはいいことである。

 

馬鹿でかいリュックは戦利品を運ぶため

「盗品も多いから、おっぴろげに写真撮っちゃダメだよ!」と注意を受けたのち、散策開始。

地元の人のためのマーケットなので観光客向けのつまらぬ土産物など売る店はなく、生活感あふれて楽しい。

※以下、シャッター音のでないiPhoneカメラにて撮影

どこでもダイエット本は人気

日本のご家庭にもしっくりくるデザイン

ここは常連ばっかり

このまま日本に帰るのであれば、チェックイン荷物の超過料金払ってでも買い込みたいものばかりであったが、まだ旅は続くので、涙を飲んで我慢…もう家中の食器をここに売ってるやつに総入れ替えしてやりたいくらいに、好きなもの勢揃いだよ。

ヘリと中世の争いとかっとばす馬車の横でカフェでくつろぐ家族とか図太い

さすが生まれ故郷ドイツだけあって、Playmobilも大充実。

LEGOで年がら年中一人遊びをしてきた身なので、大人になるまで全く興味を持たなかったが、気づいてみると、切り取るシーンが妙に現世界に近く具体的で、小児科病室とか酪農家とか怪我人とか工事現場とか、細々と集めていたこともありましたね。そうかフリマで売ればよかったんだな…。

隣にはLeicaも

ギャグのようなラジカセ…コンポ…何とお呼びすればよいのか迷うような代物を珍しそうに見ていたら、お店のおじいちゃんが「ディスコ!ディスコ!」とノリノリ。

自宅ディスコ化の夢も叶える巨大な機械、日本の四畳半なんかに居座らせたらディスコどころか自分の居場所がなくなる迫力。

見よ、この知性あふれ礼儀を知った佇まいを

さすがドイツ、若いうちから、物を手放す・生活の糧を得ることを覚えさせる、実用的な教育。日本もインスーブンカイだとかビブンセキブンとか非現実的なことただただ詰め込ませる暇があったら、生きてく上で必要な知識を教えろっての←数学の偏差値25

ドイツでは英語が普通に通じるから、全くドイツ語を覚える必要はないと聞いたので、挨拶以外全く覚えないで来たが、それはあくまでも観光客が立ち入る地域の話であって、故、ここでは上記のおじいちゃんの「ディスコ」という言葉以外の英語は聞くことがなかった。

ので、1とか2とかのボディランゲージでなんとか、かっこいいピンバッジをいくつか買った。

にしてもさすがドイツ、どのお店も、きっちり(見えない)グリッドに沿って商品が並べられていたのには参りました。

さて、もう行かなきゃ。

たった3泊だったけど、心身共々ほぐされなにこの温泉宿にいたみたいなスッキリ感!良い食べ物と良い空気、緑あふれる静かな街と、日本の日常からは想像もつかない経験をしてきた人の哲学。濃く穏やかなこの経験は、ちびろっくの心を変にケロッとさせ、帰国後突発的な行動に出ることになるとは、この時はまだそんなに、想像してなかった。

何から何まで、ありがとうステファン。

また、来るよ!

さて、バスでフランクフルトに向かいますよ。

バスターミナルはいつだって混沌と

電車を乗り継ぎ、ベルリン市内にあるバスターミナルは簡単に着いた。しかしバスターミナルというのはどこだって油断ならないものである。

ということで一応、インフォメーションセンターらしきところでどの乗り場になるかを聞く。と、電光掲示板に出るからそれ見ろとそっけない返答。はい、では、そうしますとすごすご退散。早めに来たので暇つぶしにフラフラしていたが、いつになってもフランクフルト行きの表示が出ない。発車10分前になっていい加減これはヤバいと焦り、おじさん係員に切符を見せると、チケットを指差しながらなにか大声で連呼する。

Neunkirchen行きだよ!!!

ようやく気がついた。ドイツ語だから気づかなかったが、乗る予定のバスは、フランクフルトは終着地点ではなかったのだ!!!!

出たー凡ミス。疲れて人混みに翻弄されてしくじると、深刻な問題になりかねない移動時ミス。とにかくNeunkirchen行きバスの乗り場にダッシュし、無事乗車。1時間も早く着いてたのに、まんまと最後の乗客…。ほぼ満席で、空いていたのはヒジャブをかぶった女の子の隣の通路側。その子の穏やかな東南アジア顔になんだかほっとさせられる。乗客同士のニーズがぴったり合致したこの奇跡。

インドネシアから経済学を勉強しに来ているとのこと。さりげなく、こっちの生活どう?と聞くと、すごく住みやすい!とのこと。ならば良い。

途中休憩となり、ドイツ語で運転手が「XXX時までには必ず戻るように!!!」系のことをがなり立てている。ドイツ語だがなんとなく20分間、と言った気がしたので、降りる際にそのアインシュタインのような乱れ髪の運転手に20分?と確認すると「トゥエンティーーーーーー!!!!」

なぜこうも、物腰というか気性というか、お隣のフランスと天と地ほどに異なるのだろう。国境を実感。

降りた所にはなんとまあマックの独擅場。図々しくも金をとって人様にゴミを食わせる所だと思っているので、もう長い間足を踏み入れていないが腹が減っている。しぶしぶ、一番マシそうなラップサンドを頼んだが、10分以上も待たされて出されたものは、よくこれでクレーム来ないなというやっぱりゴミな代物だった。パリとアイヒヴァルデがすでに恋しい。

また、隣の子と少ししゃべっていると、アインシュタインがまたがなり立てて来た…と思いきや、「グーーーーーッド!!!!」と親指を立てる。

何かを褒められているのか、皮肉られているのか知らんが、できればボリュームは下げていただきたい…。同じくドイツ語を解さない、ムスリム女子と顔を見合わせ苦笑い。

Flixbusは他社の追随を許さぬドイツバスのトップ

着いた。
降ろされた所はフランクフルト中央駅の裏側で、間違いなく治安は悪い。バス待ちの貧乏人と若者でごった返すここからとにかく早く出ようと、駅構内へ避難。さすがに鉄道駅は立派である。

ホットスパーは案外オランダ企業

さ、最後の3日間、フランクフルトで一体何をしましょうかね…。

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