日本じゃありえない、パリのワインショップの夏風景
「ロゼ」と聞いて、まず皆さんが思い浮かべるのはこのCMですよね。
はい→このまま読み進めて下さい
いいえ→このブログを読むには時期尚早です
嘘です。
20代でも10代でも、どうぞ読み進めてください。
ミポリンがこの後奇しくも、フランスに移住することになるとは、本人ですら想像していないであろう、この頃。
10人20人でひとグループも当たり前で、もう誰でもなれんじゃねえかってくらい、アイドル飽和状態のここ最近ですが、この頃はまだ「アイドル四天王」なんて、アイドルという言葉にもう少し、希少価値が感じられる時代でしたね。
にしても
もう30年かよ…。
まあいい。パリの話に戻りましょう。
7月、街中に点在するワインショップのディスプレイは、もれなくロゼ、ロゼ、ロゼ。
日本でこんなたくさんのロゼが並ぶのを見たことはない。
ワインに無頓着な飲食店じゃ、ロゼなんてまず置いてない。
白だの赤だのは食事に合わせて飲むイメージだけど、ロゼは単品で飲むにもちょうどよいし、お手頃価格のが多いので、ちびろっくも時々買う。
部屋で飲むため、近所のかわいいマダムが経営するワインショップで、ちいさいの1本買ってみた。たったの5ユーロ、日本だったらろくでもないワインしか買えない値段で、このお味。さすがだ。
軽~い気持ちで飲めるロゼ、もっと日本に増えてくれてもよいと心底思う。
本場中の本場、ワインの国の底力
底抜けに親切なワイン博士・Arnaud さんと知り合う機会にめぐまれた。
彼に誘われたお店がここ。
Arnaud博士に連れられて、階下に降りてみると目の前に広がるのはお花畑ではなく
ワインボトル畑。
5LDKくらいの広さのフロアには、産地ごとに分けられて芸術品のごとくボトルが陳列されている。
だんだんとワインボトルの底が、ツブツブに見えてきて、少々鳥肌が立つ。
さすがに全部じゃないけども、何種類かはめちゃんこお手頃な価格で試飲が可能。
軽く1杯飲みたいだけだったら、カフェ行くより絶対、静かで安いここに来る。近所に誰かこの店作ってけれ。
ここで買ったワインは、階上の開放感あふれるシャレたレストランで飲めちゃう。
Arnaud さんが選んでくれた白と、チーズ&ハム類盛り合わせで乾杯…
この白、ありえないおいしさで、「いや~そんな飲めませんて」なんて言いながら2人で丸々空けたよね。
気がついたら他のお客は全員退散済で、閉店時間だけど?とギャルソンに追い出されたよね。
チーズとかもスンバラシかったので、夢だったんじゃという気がしたこの夜。
何度でも言うが、際限なく親切な Arnaud さんは、パリ最後の晩、1日宿なしとなったちびろっくに快く部屋を提供してくれ、翌日5時起きに関わらずもちろん夜中まで酒盛り。
故郷名産のコニャックビールなんてマニアックなものまで飲ませてくれたよ。
Arnaud さん、また一緒に飲める日を楽しみにしているよ~。
パリどまんなかのぶどう畑
フランスともなってくるとね、首都パリのどまんなかにぶどう畑があっちゃったりすんです。
場所は、我々のアパートから徒歩5分、モンマルトルのちょい外れ。
「クロ・モンマルトル Clos Montmartre」というこの畑でできるパリ産ワイン、その名も「クロ・モンマルトル Clos Montmartre」は、なんせちょびっとしかできないから、毎年10月のモンマルトルでやる収穫祭でしか飲めない、超レアもん。
他サイトからの受け売りによりますと、
その昔、パリ周辺にもたくさんあったぶどう畑でしたが、都市化などの世知辛い理由にてどんどん減ってしまった。しかし、やっぱちょっとはここらへんにも残しとこうぜということで、1930年頃に新たに木が植えられ、パリ市管理のもと、こうしてぶどうちゃんたちが栽培されている。
醸造は、全て18区の市役所のカーヴでおこなわれるとのこと。市役所にカーヴがあるとかほんと、フランスってばよ!
売上金は全てチャリティー的なことに使われるそうです。
通常時に中に入るには予約が必要とのこと。
↑の写真の建物はモンマルトル美術館。ここからちょっと違う眺めも楽しめる様子。と、後から知った。
次回はぜひとも10月に来たいもんだが、実は11月、12月にもフランス中からドメーヌやらシャトーやらがわんさかいらっしゃるどでかいワイン大祭があるとのこと…そんなこと聞いたらまる3ヶ月、パリに居っぱなししかないジャマイカ!
ああこのフランス野郎、何度来させる気なんだ、直行便に乗れない貧乏人をよ…。
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