光陰矢のごとしとはまさにこのことで、もう帰国から1ヶ月以上経ったようです。

1ヶ月以内に全ての日記アップなんて、身の程知らずな目標を掲げておりましたが、やっぱり無理でした!
頑張ることが嫌い。努力は回避。
基本何でもこの廃人スタンスなので、勿論観光もそうです。
並ぶの嫌い、人が多いの嫌い、めんどくさいの嫌い。

そもそもちびろっくの旅行は、そこの土地の人を、生活を、文化を現地で体験することであって、「名所」とされている場所に行った「事実」を作るためではない。

俺も私も!と賛同してくれる斜に構えた廃人なあなたへ送る、世界一の観光地・パリでの観光しない楽しみ方をご紹介します。

カフェでパンかじり人口調査

パリには無数のカフェがありますが、1回座ってアン・カフェ、シルヴプレすれば、何時間居座ったって文句は言われません。

ここで同伴者とのお喋りに徹するも良し、無料Wifiで遠く離れた友人達に自慢混じりのSNS投稿をするも良しですが、わたしのオススメは人間観察。
混在した人種が、思い思いのカッコで闊歩するのを眺めるのは立派なエンターテインメントであります。

今回とりたてて熱を入れていたのは、歩きながら買ったばかりのバゲットの先っちょをかじる人観察。

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食ってる食ってる

職人が丹精込めて焼いたパンの芳香ほど、鼻腔にこころよく染み渡るものは無い。

そんな誘惑にウッカリ負けちゃって、玄関のドア開けるまで待てない(待つつもりもない)人が相当数いることを、ちびろっくは学んだ。

この後まんまとかじった

おいしいものはおいしいうちに!
買い物に出た人にのみ与えられるご褒美。

とゆうことでちびろっくも

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郷に入らば郷に従え

この荒々しくそそり立ったクラスト。

こういう類いのほのかな幸せは、現地でないと味わえないものである。

インベーダーハンティング

パリでインベーダー。

なんのこっちゃですね。

ところがここフランスは、世界各地の路地裏に、8ビットインベーダーアートを刻み散らすアーティスト、その名も「Invader」の本拠地。

彼の実態はこちら
バンクシー同様、その人となりは誰も知らず、インベーダーをTVスクリーンから、アートを美術館から解放するべく始めたプロジェクト。政治的メッセージとかないからお気軽に楽しめて好きです。

ちびろっくが最初に気づいたのは、カトマンズ。その後東京や香港で発見。
どこにあるかはマップで確認。世界67の街に、合計3,368機もの8ビット作品。
お盛んだね!

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ピーチ姫 ver.主婦

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無敵 in パリ

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大物ゲット

警察は案外好意的で、一緒に楽しんでくれることが殆どだけど、国によっては彼に協力したということで2週間臭い飯を食わされたギャラリーオーナーもいるらしい。
ひっぺがして売ろうとする輩もいるらしく、苦労は耐えないが、まだまだ元気にインベージョン活動は続けていくとのこと。

ポケモンもいいがここは初心に帰って、粗っぽくて愛くるしい、8ビットなキャラクター達を見つけに行くのもいいんじゃない。ビバ昭和!


郵便物を愛でに行く

ちびろっくは自慢の切手コレクションを持っています。

となるとパリで絶対に見逃すわけがない切手スポットまず1こ目は、切手市 Marche aux timbres
毎週木曜→日曜、シャンゼリゼ通りのすぐそば、Avenue Marignyで9時から18時まで大賑わい開催中。

閑古鳥…ではなく余裕

閑古鳥…否、早く来すぎたたぶん

切手のみならず、アルバムやピンセットがなくたってそこら辺の壁に貼ってもOKな、FDC(ファースト・デイ・カバー、切手発売初日に売り出される切手付き封筒)だってこんなお買得価格でデザイン豊富。

FDCも充実

フランスのみならずロシア、DDRの枠も!

 

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あれこれ気を使ってくれたおじちゃん

最初に寄った、このお店は一番充実していて見やすく、父と2人我も忘れて物色、マンハッタンレコードのレコードコレクター並の紙さばきでお気に入りの1枚を探す。

店主のおじちゃんは、「この椅子に座んなさい」「陽はまぶしくないかい?」「広げて見ていいよ!」となにかと気を使ってくれて、おかげで精選作業に集中することができた。

隣でペラペラとアルバムを見ていたでっかいおじちゃんが、「俺コンゴから来てな~」と始めると、居酒屋で隣り合った者同士意気投合しちゃったノリで、世間話に大盛り上がり。

言葉の壁も人種の差も軽々越える、切手!!
物理的にも、心理的にも、世界をつなぐ切手!!
地球をひとつにする紙切れ、切手!!

そんな素晴らしい紙切れ切手、カード、FDCなどなど、滅多に買い物なぞしない父娘2人で、計20ユーロもの大金をはたいた。
充実のショッピング!

さて郵便系でいうとこれまた忘れちゃいけないのが、郵便博物館、Musee de La Poste
前回訪れた時、切手はもちろん世界のポストとか制服とか、はたまたダイナミックなスライドショー等、端から端まで愉快だった記憶が鮮烈だったので、もちろん再訪しようとその場所に向かってみると。

工事の壁すらフランス的

工事の壁すらフランス的

改装中。

貼り紙によると、改装中のため歩いてすぐのところで仮営業中とのこと。
ここまで来たからには引き下がるまい。炎天下徒歩10分。案外遠いぞ。

おやおや大通りからはずれてなんだかひとけがなくなってきたぞう…と
心配になってきたあたりで、何か見えてきた。

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随分とこぢんまりしてるな〜て、おい

ポストカードや文房具が所狭しと並ぶ店に入りレジ奥を見たって、ミュゼへの入り口は見当たらない。
ミュゼがどこにあるのか気になりながらもやっぱり郵便物が好きなので、ポストカード数枚とつい先日まで開催されていた、ユーロ2016の記念切手を手に、レジへ向かう。

にこやかなレジのおばちゃんに、ミュゼは…と聞くと、改装中はこのショップのみの営業とのこと。がっくし。

しかしきっと、次に来るときは、更にテンション&クオリティ高く生まれ変わって、家族で丸一日楽しめちゃうアミューズメントパークみたいになっているに違いないと、随分と前向きに立ち直る。

そして台湾の友人に、買いたてのポストカードで一筆したためた。

こちらは、受取確認として受取人から送られてきた、そのポストカードである。

 

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すぎるだろう。

 

って、エッフェル塔とマカロンだけじゃないんだぜ!

俺の、あたいの、拙者の、小生の、自分のパリがあるかた、是非ともご一報を!

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