「そうだ、海、行こう。」

こういうフレーズはこういう時に浮かびがち。そう正にこういう時。
似合わないのは知っている。が、ちびろっくは青い海が好きである。
呼吸のコツがつかめず死ぬ思いをしたので、ダイビングはできないが、シュノーケリングくらいチャプチャプやって、白い砂浜に寝そべって、青い海を見て、「あえ〜〜〜〜」と言う。ただそうしたいだけなのである。

ランカウイ版マーライオン

ランカウイ版マーライオン

台北から辿り着いたのはランカウイ。

クアラルンプールの乗り継ぎの時に、「ランカウイへ?一人でいくの?ふふふふふふ」と哀れに思われるようなリゾート地である。

しかしちびろっくにとっては、十数年前、タイのビザ更新のついでで寄ったものの、ご飯が異常に辛いわやることがないわ物価も安くないわ、という残念な思い出しかない島。求めるあえ〜海はここにはない。そんな島だから今回も単なる中継地である。フェリーの時間まで5,6時間もあるが、どこかに出かけようという気は最初っから無い。ランカウイすみません。

フェリー乗り場を調べたら、Wifi使えるスタバのあるJetty Point内にあるらしいので、迷わず直行。タクシーは明朗会計、定額の30RM。しかしフェリー乗り場とくっついているはずなのに、タクシーの運転手は「Jetty Pointとフェリー乗り場は10分くらい離れた所だけど…」

なんですと!

確かにスタバはあるよ

確かにスタバはあるよ

しかしフェリー乗り場に今行っても早過ぎるので、Jetty Pointに行ってもらうことにした。名前から近代的でピカピカした感じのを期待したが、地元向け風なくたびれたショッピングモール。0.5リンギット(1RM=30円くらい)払ってトイレに入ると、洋式便所すべてにウンコが浮いている。あまりに色も形もお揃いなので、一瞬そういう習わしでもあるのかと思った。0.5リンギットを返せ。

やっぱり、ここにもフェリー乗り場はある。無人のインフォメーションカウンター前で人を待っていると、タクシーの運ちゃんらしきおじちゃんがやってきて、どこに行きたいの?と。Jetty Kuahというフェリー乗り場を探してるんだけど…と伺うと、フロアの片隅を指さして、「1時間前にあそこに来ればいいよ」確かにそこには、「Jetty Kuah Ferry Meeting Point」という看板が出ている。おお!助かった!ありがとうおじちゃん!でも、予約した時のメールに、「2時間半前に集合」とあるので、そこはメールを信用しておくよ!

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スタバで情報収集してたらお腹が空いたのでフードコートへ行ってみる。野菜の乗った麺を見つけたので注文すると、ウルフカットの兄さんがスマホをいじるのをやめ、鋭い眼光でこちらを一瞥し、無言で頷く。職人のオーラとプライドを感じた。フライパンを火にかけた途端、突然気でもふれたかのようにフルボリュームで歌い出し、そして3分後、自信満々に手渡されたものは

 

 

 

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オーダーミスかな?
青い菜っ葉はどこかな?この白い生キャベツは必要かな?
色の割に味が淡白なので、チリソースをドッサリ入れて誤魔化して食う。

ハード設定のためクリア不可

ハード設定のためクリア不可

またスタバ行くのもなー、とふらふらしていると、フロアの最深部にゲーセンを発見。トークンを2枚購入し、物珍しな視線を浴びながら数人の若者が鉄拳に白熱している隣に座り込み、しばし殴る蹴るの暴力行為を楽しむ。

かつてバンコクのゲーセンで、ちびろっく対戦待ちの行列を作ったことがある。ちびろっくが強いのではない、めちゃくちゃにボタンを押すばかりのタイ人が弱すぎたのだ。ここ十年で日本のオタク文化が浸透した今、きっとバンコクのプレイヤーも相当腕を上げたことであろう。

時間になったのでチェックインをしにいく。こんがり色黒の可愛らしい係員にパスポートを手渡すと、嬉しそうに、

「コビト?コビトでしょ?」

想定外の問いかけに思わず「えっ、はい、コビトです」と返したが、日本語喋れるわけでもなそうなのに、数ある日本語の中で覚えた言葉がなぜコビト?覚えたところに本当にコビトが現れたから嬉しかったのであろう。コビト。だんだんスペイン語みたいに見えてきた。コビートー。セルベッサ、ポルファヴォールー。

本を取り出してみたり、ビールを飲んだり飲まなかったりしていたらフェリー乗船時間。一番前にはモニターが設置されていて、キャプテン・フィリップスが上映開始となった。ウトウトしていたらあっという間に90分の航海を終え、リペ島に到着。キャプテン・フィリップスは想定通り、エンドロールを迎えることなく途中でぶった切られた。90分以内の映画を選ぶ、とかそういうことは日本人くらいしかしないのである。

フェリーの外に出ると

まぎれもなくあええ

まぎれもなくあええ

あええ!!

ようやく辿り着いたあええ海。

新北市、Lilun家からの眺め

新北市、Lilun家からの眺め

ちょっと前までこんな所にいたのがなんだか嘘のようであります。

目的地に辿り着くまでの間、というかJetty Pointにいた数時間ネタが尽きることがなかった、さすがの東南アジア。これぞ旅だね!

 

後のことは後で考えるとして、腐るまでだらけるぞう。
次回はリペ島をご紹介します。

 

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