台湾人、とくに台南人の優しさについては、これまでとくと述べてきたけれども!今回の滞在ではそれを本当に、心の底の底から、深く深く実感することとなった。

居心地のよかった職場をサッパリ辞め、理解ある旦那に見守られながら渡台して3週間。
なんでそんなことに?→こちら参照

台湾と日本はほぼ同じだと思っていたが、いざ暮らしてみると言葉をはじめ、小さなギャップにつまづきまくる。お気楽旅行時には気にならなかったあれこれ。

初・友達との共同生活でも、和気あいあいと楽しくやりつつも、時々ぶつかる壁がある。文化も習慣も、そもそも生活リズムも違い、どっからどこまでどうしたらいいのか、試行錯誤の毎日。

加えて、希薄な東京の対人関係が居心地良かった自分としては、台湾、特に台南人の人間の距離の近さにグッタリ。もっとコミュニケーションとろう!とパートナー達にどやされたこともあった。

ここは台南。ほぼキッチン担当とはいえ、多くの人が出入りする(予定の)店で働くわけだから、いつまでも弱音は言ってられない。

台南スタイルに順応すべく、常におっぴろげマインドに切り替えたら、なんだかいろんなもやもやが晴れてきた。

彼らとも今まで以上に楽しく過ごせるようになり、スッキリ再出発を実感した数日後。

別の友達と飲んで帰った後、奥さんから、ちょっと話そう~、と言われたので居間へ。「お金もったいないからセブンのテーブルで飲んでたよ~、あはは。」

のんきなちびろっくとは相反するかたい表情。クビでも宣告するかのようなかたい表情。

「こんなことをこのタイミングで言うのも正しいかどうかわからないんだけど…。旦那と考慮した結果、今現時点で、カオリには良いポジションを与えてあげられない。」

!!!!!!!!本当にクビ宣告だ!!!!!!!!

直前まで本当に仲良くやってきてた、つもりだったから、この宣告は寝耳に水どころか燃えさかるガソリン。

生活リズムの違い、ものの考え方の違いなど、なんやら理由を述べられたが、結局のところ、「パートナーとして不一致」と判断されたということだ。

会社が不要な人間を削除するのは当たり前のことである。彼らを責めるつもりはない。

まあこちらとて、最初の頃は友達と一緒に、しかも住みたかった街で仕事ができるなんてラッキー、なんてくらいのノリだったのだから、まあ、こんな処分も当たり前なのかもね。

彼女は、「あさってから私達は台北に行くから、カオリも帰国日(もともと24日に一旦帰国予定だった)まで、台北の実家で過ごして」と、「友達として」提案してくれたが、この状況でこれ以上この人達と一緒に、涼しい顔して過ごせるほど、ちびろっく、強靭ではない。

ということで、部屋に戻り早速けんちゃんに電話。相変わらずの落ち着いたあたたかい対応に元気づけられ、素早く荷物をまとめにかかる。

しばらくパッキングに忙しくしていると、パートナー・旦那の方からLINEでメッセージ。

「さっき、最終決定がカオリに伝わったと聞いたよ。俺は今日は1日忙しかったから話す時間なかった。」

はっきり言ってくれてありがとうね。3週間、楽しかったよ。と、つとめて穏便にふるまう。

↓すると以下、畳み掛けるように

「とんでもない、こちらこそ。友達だから本当に辛い決定なんだけど…」

「カオリが色々アイディアを出してくれなかったら、俺もこんなにやる気を出せなかったよ。」

「カオリは本当にいいアドバイザーだ。これからも。」

「カオリが来たら最高のおもてなしをするよ!一番の友人だからね」

「でも、本当にレシピはいいと思うんだ。カオリもいいシェフに習えば、すごくいいものを作れるようになると思う。」

やかましいわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

かつて「腹の底まで全部さらけ出した深い友達付き合い」をあたしに強要したお前は、忙しいからとこの重要なトピックをLINEだけで済ますのか。

お前の言うコミュニケーションってなんだ。

お前の言う友達ってなんだ。

もう何も言わなくていいから。単なるあたしの力不足だっただけだから。ではおやすみ。

と、会話をぶった切る。

誠実で正直なあたしに、そんな上っ面だけの会話に付き合ってる暇はない。

結局のところ、直接の原因はよくわからない。

本当は、彼が提案してきた日本語の店名南国ののんびりカフェ」を、あたしが全力で拒否したからかもしれない。

お店のFBのページで、「」の文字入りのラスタカラーの写真がプロフィール写真になってたのを、「うち、バーじゃないんだから、これはちょっと…」と言ったのが気に食わなかったのかもしれない。

もうどうでもいい。いずれにせよ双方、何か拭い切れない違和感を抱えていたのは間違いない。破局は時間の問題だ。

翌朝。

荷物をキレイにまとめ、2人を起こさないようにこっそりと家を出て、大通りに面した朝ご飯屋でまずいコーヒーを飲む。

けんちゃんと同時にこの速報をお伝えした友人、阿銘が、車でやってきた。速報を聞いた彼はあたしを非常に心配し、わざわざ突発有給をとって迎えに来てくれたのである。菩薩?

「同じ台南人として本当に腹が立つ。本当に申し訳ないと思ってる。本当にごめん。」

いよいよこれは弥勒菩薩?

逆の立場だったとしても、あたしそんなフレーズ思いつきもしないです。

IMG_9693その後、彼の自宅で1日映画を観たり数十年後にアイスランドに行こうなんてゲラゲラいつも通りにくっちゃべって過ごした。彼は不要になった荷物を日本に送るのを手伝ってくれた上、無理矢理半額出してくれた。

「無職なんだから、お金ないでしょw」

仏陀ご本人の復活?

帰宅した奥さんと一緒に夕飯を食べ、翌朝はこの地区名物のパイナップルを3日分ほど持たされ、駅まで送ってもらった。

バスで台北へ。
台北に到着したちびろっくを保護してくれたLilun。突然の訪問に嫌な顔ひとつせず、翌朝も早朝起きなのに飲みに付き合ってくれた。更にはFBの阿銘の「実に遺憾」投稿にからんできた我が元パートナーに対し、阿銘共々夜中まで激しい攻撃を続けた。さすが熱い!熱いぞ台湾人!こんなに熱く守ってもらったことは、無い!

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翌日、仕事から帰宅したLilunとその友達でご飯をたべて、Lilunのアパートの屋上で夜景を見てはしゃぐ。ああ、楽しい台湾最終日だった。

新しい生活を始めようとしたところに、とんでもない制裁を下されたが、最終的に

楽しかった3週間の台湾旅行

と、割り切ることにした。

それもこれも、彼ら2人を始めとする、台湾の明るい、良き人々のおかげである。優しさに甘えっぱなしで終わった感がすごいが、毎度毎度、お世話になります、台湾。

いろいろ捨てたものもあるし金も労力も時間もかかった。南国でのんびり生活します〜なんつって出てきて早々に帰国とか、非常にお恥ずかしい展開になりましたけれども、ちびろっく、全く後悔はしておりません。これからも、自分の直感信じてマイペースに生きてまいります。

で、早速直感に従って、今ここ。

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次回から、またちびろっく「旅行記」、再開します。

 

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