ポルトガル旅行記 乾燥に負ける

世界一周:ポルトガル 2007年5月2日〜5月6日

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ポルトガルにて没す 乾燥をなめるな


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ベルレンガスに行けず、気落ちしてたら体力も落ちたのか、「なんとなくのどが痛い」程度から、「できれば車椅子に乗りたい」レベルまでだるさアップ。ついに寝込むこととなった。
これから先は長いのに、病院行きとなるのか?しかしその病院はどこにあるのか?それ以前にポルトガル語なんてしゃべれませんが?

ドン・フライ似の宿のおっちゃんに、「具合悪いのでもう一泊」と伝えると、一言「OK!」

‥いや別に、医者を呼んでもらおうとか、薬のひとつでもくれるんじゃないかとか、あったかいお茶でもくれるんじゃないかとか、そんな期待は全然してなかった。してない。いや、した。が、「OK!」という快い返事以上のものはくれなかった。甘えた自分が悪いんだ。

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ネットで調べてたら、この国の医療水準は低いとかいう噂だし(その割には老人が元気だが)めんどくさくなったので薬屋に行くことに。
近くの広場のところに、英語の通じる薬局があるらしいので行ってみた。人気店らしく客が多く、忙しそうにささっと対応された。処方されたシロップと薬はポルトガル語表記のみ。なぜかシロップは食後に飲めと言われた。このシロップがなんかうまくて、食後のデザート気分。さすが甘いものが得意な国…おかげでほとんど治った後もしばらく飲んだ。薬のほうはというと、とにかく眠らせる。ものすごい眠くなる。風邪薬じゃなくて睡眠薬なのかもしれない。

とりあえず休養だ。
トドマンに例のサンドイッチ屋でサラダとか、お菓子屋さんでエッグタルトとか買ってきてもらいつつ、養生養生。

薬が効いたのかとにかく寝たのがよかったのか、1日でなんとか目処がたった。
皆ご存知のとおり中国人はほんとどこにでもいるんだが、ここリスボンではすぐ隣で中華料理屋をやっているってんで、病気で心身ともに弱っていたこともあり、うっかり入ってみた。
やっぱり中華料理はおいしいのだ。だが、五目焼きそばと五目チャーハンは、まるきり同じ味なのだ。ビバ完コピ!まあ、いいのだ…。

P1020533.JPG気持ちよい…そしてついにポルトガル最終日。
最終日のはずだが、夜のバスまでやることがない。
近くの広場をふらふらしていると、警察ががっちり道をガードし、物々しい雰囲気…。姉さん、事件ですか!と緊張してみるが、どうやら何かイベントが行われるよう。芝生で昼寝をしながらそれを待ってみることにした、が、ここはポルトガル。10分20分30分経っても人が増えるだけで何も始まらない。人観察にも飽きたころ、それを察知したか近くにいた子連れの印度系のお父さん(写真奥)がふっと振り返って

「あと5分!(日本語)」

なんで日本語!!
彼とはそれきりだったが、来日経験あるのかとか、聞いてみればよかったな。一期一会、後悔しても後の祭り…。旅で会話を面倒がっちゃいけないな。


P1010844.JPG騎馬隊、鼓笛隊とオーソドックスな組が去った後は、ミニスカポリス夕飯の支度中に突然呼び出された風の主婦福祉施設勤務風の女性中年ボーイスカウトお姫様など、まとまりのない組が続く。結局何のパレードだかはわからずじまいだけど、昔から欠かさず催されているような、大切なものである空気は読めた。最終日にこんなパレード、見れてよかったよ!

あのC.ロナウドやフィーゴが生まれ育ったはず、のこの土地では、最後までサッカーは感じなかった。だが人々の優しさには度肝を抜かれた!そしてそれに反しての店員の無愛想さに戸惑った!飛行機が我慢できるのであれば、婆ちゃんになってからもう一度来てのんびりしたいものである。
ありがとう親切な人!さよならパシュティシュ・デ・ナータ!
(ベルレンガスの悲劇はショックの為記憶から消されようとしている)

バスターミナルにたどり着けず、「ここにもう1泊なんてことになったら一体何すりゃいいんだ!」という焦りがつのったが、なんとかギリギリで到着。ぎゅうぎゅうのセビージャ行きのバスにて、知らず知らずのうちに国境越えをしたのであります。


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夜中の3時にセビージャにほっぽり出され、途方に暮れる我々

ポルトガルの写真:

ポルトガルの物価:

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アイルランドに比べれば、なんてこたあない。

サンドイッチ+ビールとポテト
€4.9〜
ネットカフェ:€2.25/h 
中華チャーハン:€6.25
地下鉄1エリア内:€0.75
(往復は割引で€1.35)
瓶ビール:€0.7(安!)
のどシロップ:€5.7
(€1=¥160 2007.5)
タバコ:写真をクリック!

ポルトガルの宿:

リスボン

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LinkIconPensão Norte

観光客にとって超便利なロシオエリアにありながら、2つ★でシャワーとテレビ付きの部屋€35とは、なんとありがたい!狭いが部屋も共同トイレ(ここにバスタブあり)もきれいで文句なし。宿のオヤジはドン・フライ風。

ポルトガルのおいしいもの:

リスボン

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Restaurante Moderna

ポルトガル料理ってなに?よくわからないので適当に入ったレストランで豪勢に定食を食べたら2人で€26!しかしこんなやわらかいイカフライ食ったことない。チーズもうまかった。

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イカのかんづめ

スーパーに売ってたふつうの缶詰。とりたててすごい味がするわけではないがなぜかハマる。これでレストランいらず。€1.35

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LinkIconC' das Sandes

なんもかんも閉まって途方に暮れる日曜日…そんな時、お腹を満たすのはここのサンドイッチ!支店が多すぎるので、リスボンでは探す必要がありません。一見高いが、でかいのでセットでたのめば軽い2人分。野菜もはいってるから金も栄養も足りてない人におすすめ。あ、それ、おいらか。

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菓子パンとコーヒー

この国糖分とりすぎ。老いも若きもあま〜い菓子パンや焼き菓子大好き。だってエッグタルトとカステラの国ですから!それを苦いコーヒーで締めるのが大人のたしなみ方。

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LinkIconPasteis de Belemのエッグタルト

天使が作ったエッグタルト、シナモンと粉砂糖をかけてどうぞ。パリパリとプルプルの有頂天ハーモニー。嫌いだったシナモンが好きになるほどの効能をもつ。公式サイトで昔のファミコンみたいな画面で店内ツアーへ。ちなみに町中に普通に売られているのもレベル高し。1つ€0.8。

ポルトガルの便利なもの:

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LinkIconLisboa card

こんな紙切れに何ができるのか!というと、乗り物に乗れたりいろんな施設に入れたりする。左下に埋め込まれた極小チップにより、期限が切れると改札とかは通れなくなるが、たぶん美術館とかはしれっと入れそうな気がする。日付手書きだもん。
askme lisboaというインフォセンターで帰るが、名前とは裏腹に感じが悪いので心してかかれ。

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