目的は世界遺産かエッグタルトか
リスボンの隣町、ベレムへ。
ここは世界遺産がたっぷりあるので、もちろん外せない場所…。
世界遺産の街で最初に向かったのは。
駅かどうかも微妙な ほんとに隣町。リスボンから電車で15分といったところで、急行も停まらない…。しかしここにはすごいものが沢山あるのだ。世界遺産のジェロニモス修道院、ベレムの塔。そのほか発見のモニュメントなど、見応えがある…て、すみません。本当の目的は
天使が作ったエッグタルト
です。世界遺産がこんなにあるということは、着いてからリスボアカードのパンフレットで知った次第です。
インターナショナルな地球の歩き方、ロンプラに、
「
eggiestで最高にふわふわで、最高にカリカリで、まるで天使が作ったかと錯覚する
」エッグタルトについての記述を発見!eggiestは「超卵」でいいか!とにかく卵だ!これは行かないわけはないだろう。で、ついでに世界遺産発見。なんとお得な街!と思いきや、飛び乗った急行電車はまんまとベレムを通過!仕方なく折り返して戻ってみると、駅舎が小屋。どうやら観光客はみんな観光バスで訪れるらしい。
老若男女、皆大好き キレイに掃除された公園は足早に抜け、直行したのはここ、Pasteis de Belem。ここに天使のアレがあるのだ。観光客でぎゅうぎゅうのカウンターから、得意のポルトガル語で注文!「パシュティシュ・デ・ナータ、クアートロ、ポルファボール。(エッグタルト、4つ、ください)」2人なのに4つ!でも4つでも足りないんじゃないか?と心配するも、おいしいものはほどほどがいいのだと納得させる。食べ物関連の言葉はすぐ覚える。人間の本能であろう。
エッグタルトについての詳細は右側メニューからご確認ください。
ジェロニモス修道院。 大航海バブルで建立されたらしいが、詳細はウィキペディアにてご確認ください。これが世界遺産。ツアーで来る人が大半で、もれなく日本人の団体に遭遇。世界的有名人の最期の姿の前でも、写真のアングル取りに必死のご様子。大声でしゃべって、バチバチ写真撮ってゾロゾロと出て行く。観光中の姿まで流れ作業に見えるのは、悲しき働き過ぎ日本人だからなのか。現実に戻ってちょっと凹む。
発見!まあメインの目的はとっくに果たしたが、せっかくだしLisboa Cardでタダで入れる、歩いていける範囲内の施設を回るか…。
海沿いに「発見のモニュメント」というものがある。向かおう。しかし今日は天気がいいなあ。天気がいいのはいいが、発見のモニュメントがまた真っ白だもんで、
まぶしくて何も見えない。
ビーチや夏フェスじゃないからと甘く見たが、ベレムにはサングラスが必需品だ!だがとてつもなく巨大ということはわかる。座り込むトドマンがほか弁ライスの中のごま粒のように見える。こんだけバカでかいものを作る気がおきるほど、発見がショッキングな出来事だったのであろう。のっかってるのはバス子・ダ・ガマなど。中にも入れるらしいが、30パーセント割引にしかならないのでやめた。大して興味はない。
釣り人を横目に、上から、反射して下から、太陽に照りつけられまくりながら海沿いを歩き、2つ目の世界遺産、ベレムの塔へ。さっきのでっかいのに比べると何らたいした物でも…。1515年にリスボンの港をまもるために作られたらしい。へえ〜。
で、けっこうな道のりを引き返してリスボンへ戻り、トラムに乗ることにした。親切な奥さんに誘導され、風情があって人気の路線、28番へ乗り込む。
黄色が街によく似合ってる
坂が多いし、石畳大変だから、トラムは庶民の足。そこに観光客がお邪魔する感じになる。大して広くもない道路をいくので、窓のすぐ外に洗濯物がはためくし、家の中はまる見えだが、道路沿いに住む人たちはこんなにワイドオープンでかまわないのだろうか。まあ隠し事は少ないにこしたことはない。途中、目立ちたい盛りの男子学生が、突然トラムのケツに飛び乗ってきた。女子学生が、クスクスと笑っていたが彼は彼女目当てか?どこの国でもお調子者のやることは似たようなものである。あんまりお調子にのっていると、出来杉君タイプの男子にもってかれるからくれぐれも注意してほしい。
ところで、ヨーロッパの街では、
路地という路地で子供たちがサッカーボール蹴ってる
のであろうと思っていたが、いまだにそんな風景に出会えていない。というか街で見かけたサッカーに関わるものは、まったくもってこれだけである。
笑い過ぎ
EUROが開催された街なのに、ひとびとは案外興味がある風の顔はしていない。ちょっとがっかりだ。