タイ・カンボジア旅行記 ’05 バンコクでエビ釣り

  2005年2月28日~3月9日(10日間):タイ・カンボジア

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バンコクにて自給自足を楽しむ 

バンコクでまだやってないことなど、あるだろうか?
それが、あるのだ。モチベーションとテンションさえかろうじて残っていれば、まだまだあるのだ。例えばこんな…。 

日本人がエビを釣って何が悪い!


PoKhunPao.jpg先日お会いした、さわやかバンコクライターの方も驚くほどの、無類の甲殻類好きのトドマンが、ここだけは行きたいと
強く言い張ったのは、 エビの釣り堀 である。 
1時間125バーツでエビ釣り放題で、釣れたエビはそのまま調理してもらえるという、聞こえはよいがちょっと考えると「実力主義社会」が垣間見えるアトラクションである。

しかし心配ご無用。店側も125バーツで諦められては商売あがったりなので、ちゃ~んと食事も食べられるようになっています。あげギョーザ、エビチリ(釣らなくても…)、肉饅頭…値段だけ銀座アスターでバーミヤンみたいなメニューの中から、好きなものをチョイスできます。実力主義社会からの逃げ道です。

さて、ラチャダピセークにあることしか覚えてなかったので、サイアムスクエアでタクシーをつかまえた。

「クン・パオに行ってください」

運転手は「クン・パオ、どこだ…?(タイ語 )」、 「フィッシング!クン(エビ)をフィッシング!」 と、ジェスチャー付きで説明すると合点いったようで、 「なんで釣るの?日本人でしょ?ふつうに海鮮レストランで食べればいいじゃん!(タイ語)」  なんて鼻で笑いながらまっとうなことを言う。全部タイ語なんだが、なぜかこのおっさんの言うことはよくわかる。

「なんで~?なんで~?」と心底不思議そうだったが、ちゃんと着いた。こっちが食われるのではと思うくらいでかいエビ(※図4)が 我々を出迎える。

しかしあんだけ、あんだけジェスチャーつけて言ったのに、運転手は釣り堀のちょっと粗末な建物をすぎ、豪華絢爛なレストランの前に車をつけた。金を払って降りた瞬間、すかさずボーイと、キレイなねえちゃん2、3人に満面の笑顔で迎え入れられたため、あわてて「あ、あのう、違くて、エビ釣りにきたんだけど」とまたもジェスチャーを交えて伝えると、1人のねえちゃんがタクシー運転手と同じ顔して 「エビ釣りにきたんだってよ!!日本人がさ!!(タイ語)」 と、なんかキレ気味に仲間に伝え、向かいの建物を指さす。

どいつもこいつも何だ!!日本人がエビ釣っちゃいけねえのか!!

Pokhunpao1.jpgニューハーフにからまれながらも、無事目的地・エビ釣り場に到着。奥に併設されているカラオケボックスでは、ふつうの若者が熱唱中。そう、国道沿いとかにある、ボウリングとかゲーセンとかが一緒くたになったアミューズメントスポットみたい。歌えや釣れやのどんちゃん騒ぎ。 

で、無事はじまりました、エビコンペ。実況はおなじみ、ちびろっくです。 まずは生け簀わきの椅子に座り、エサ(なんかの心臓のこま切れ)を針に、そして4選手一斉に糸をたらします!




… 


待つこと10分。4選手の竿は微動だにしない!エビはいないのか!
しかしその間、向かいに陣取る、川釣りにでも来たみたいな釣りベスト着用のおっさんは、その見かけどおりに入れ食いの勢いでガンガンエビを捕獲している!エビはいる、エビは確実にいます!!

トドマンが何回か手応えを感じたころ、向かいのグループの女性が日本語で話しかけてきた!
旦那が日本人とか日本に住んでるとか、他愛もないやりとりをいくつかかわしたのち、女性が隣の男性を指さしながら、みのり選手に対し放った言葉は

「コノヒトガ、アナタト、ケッコンシタイ」

なんとめでたい話…結婚するに値するか見極める時間も与えないほどの情熱!しかし大変残念なことに男性2人は、どちらも中国の地方出身者かと見まごうあか抜けなさ!

隣に陣取るトドマン選手の恰幅のよさと目つきの悪さを伺う様子もなく、向かいの男性選手は自分が注文した料理をもっていそいそとこっちにやって来た!  実に面倒なことになり困惑するみのり選手! おいしそうな料理にとびつくゆみ選手と実況・ちびろっく!本来の目的であるエビは釣れてないのに、うっかり変な男を釣ってしまったみのり選手は、この不測の事態にどう対処するのか!

あっ、あんじゃん。解決策。

「この人が彼氏ですからっ」

そう!こういう時のための、ボディガードだ!トドマン (でも意外と小食)
半信半疑そうだったが、そう言われてはしょうがない、ので、中国田舎男性は自席に戻った。やったぞ、トドマン (でも意外と小食)
うっかりもらった料理は関係のない我々がたいらげてしまった!ははっ!では、全員競技に戻ります!

とりなおして、全員が垂らした釣り糸に気を集中させようとしたその時、また向かいの仲人が、こんどはゆみ選手に向かって 

「カレハ、アナタヲアイシテイマス」 誰でもいいんかい!!  日本人なら誰でもいいというのはわかった、だが、 せめてそんなに堂々とやるな!

そして結果。
トドマン選手→1匹
ゆみ選手→1匹
実況・ちびろっく→1匹

みのり選手→ 0匹

結局エビじゃない変なものしか釣らなかったみのり選手は、 「結果を出してない奴に食べさせるエビなんかないわよ!!」  と刺々しい言葉を浴びせられながら、ひったすら低姿勢で「す、すみませえん」と蚊みたいな声でおこぼれを乞うのであった!

で、この旅、終了!最後の最後でタイらしいオチをありがとう!たぶんまた来る!

タイカンボジアの宿:

バンコク

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LinkIconMuangphol Mansion

大好きなMBKよりなんと徒歩1分。東京で言うと「原宿駅徒歩1分」の、立地は最高な宿。トリプルで680B。バスタブ付き、めちゃんこ寒いが1Fでネットもできる。心地よくはないが、不都合はない。という程度。


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LinkIconAsha Guesthouse

中心地からBTSで10分、バスで20分。東京で言うと板橋区。だが、写真の笑顔が語るとおりコストパフォーマンスは絶好調。ボーイのおじさんのあったかい笑顔にはじまり、イギリス人の旦那とタイ人の奥さんによる、外国人ニーズを満たす数々のちょうどよいサービス。元(小)学校の建物か、トイレが激狭だけどおっけー!バストイレ共同だけど1日2回磨いているとのことでそこまでしなくても全然おっけー!しまいにはプール付き!
ツインでファンで350B!

シェムリアップ

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Angkor Grand Guesthouse

という名前であることを、この写真で知った。
いつもどおり、ツアーの車が提携しているところで、だいぶシェムリアップの中心地から外れているし、とりたててすごくもないので、詳細は書きません。トリプル1室で1人$5。エアコン、14型ブラウン管テレビあり。錆臭いがホットシャワーあり。
ただGM(兼ドライバー)とか従業員は超愉快です。

タイカンボジアのおいしいもの:

バンコク

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屋台のカオマンガイ

これは間違いない。25Bとか、そんなんで本当にいいんですか。なんだかタイ屋台・食堂には心底申し訳ない。このあと全員下痢にみまわれたことは、まあたまたまでしょう。そんなリスクはものともしません。

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パンダン食パン

緑がかった、見た目微妙な食パン。パンダンという葉っぱが練り込まれている様子。むにむにしてて、ほんのり甘い。コレステロールもゼロ、高脂質症のあんたもわたしも、朝ご飯はこれで完璧。

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Milk Plusの味つきミルク

Webサイトすらないが、日本にぜひとも誘致したい企業。グミみたいなゼリーが入った味つきミルクが大変おいしい。メロンとりんごがおすすめ。MBKとか、センターワンとか、わかもんがいそうなところにある。パンとかの軽食もあるが、大変微妙。おなかすいてないときにどうぞ。
トレーの紙にはおもいっきり日本語書いてありますが、別に日本人向けとかじゃないと思う。どうせ。

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LinkIconNew Joe Guesthouseのレストラン

カオサンできっと一番おいしいレストラン。長期滞在してたときはここの朝ご飯が楽しみだった。部屋はまあ普通にエアコンの調節が効かない感じだが、このレストランだけはくる価値あり。洋食もタイ食も外れなし。WEBサイトは5年くらい代わり映えなし。

シェムリアップ

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朝のフランスパン

他においしいものはない。

タイカンボジアのまずいもの:

シェムリアップ

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フルーツシェーク3種

忘れられないパパイヤ。こんな愛らしいカラーとは裏腹に、陰険なOLにぞうきんのしぼり汁を入れられたのかと思う風味。

タイカンボジア関連商品:

「微笑みの国」??
長く滞在すると、それってなんのこと?と忘れちゃうほど濃い国、タイ。そんなタイの知られざるというか普通のガイドブックじゃ書けない各種ヤミ情報をさわやかに伝授。ほんとにタイってこんななのかって?疑うのなら、行ってみるがいい…。