久々に実家へ帰った。
久々だからお昼ごはん外でどう、という誘いを、「お腹すいてない」という至極真っ当な理由で流す母と弟。仲が悪いわけではない、我が家ではこれが普通なのだ。

唯一、「義理」「付き合い」という言葉の意味を知る父親と2人で出かけ、台湾移住の顛末を伝えた。(そう、あのトラウマ必至の中華料理屋ツアーに巻き込まれ、甚大な被害をこうむったのも彼)

日本でも受け入れられてんのが不思議なのに、中華の人にあんたの自由気ままな行動が受け入れられるわけないじゃん」

インドネシア華僑一家の知り合いを持つ父が放った一言。

ああ、確かに…。
台湾の元パートナー達に、「夕飯は毎日いっしょに食べて、もっと理解を深めよう!」と迫られたことがある。
毎日とかそういう縛りは勘弁…と、3日に1回は、本屋に行くとか友達に会うとかで断ってたが、彼らからしたらその単独行動は、ナシ、だったのであろう。

まあ、いい。中華風公私ごちゃまぜスタイルは、ちびろっくにはやっぱり向いていなかったのだ。

父の言葉と母、弟のいつも通りの自分に正直な反応に、改めて、どうにも越えられない根底的なカルチャーギャップを見、色々と腑に落ちた1日だった。
日本でも受け入れられて〜 のくだりは聞かなかったことにする)

そんな感じで、東京の専業主婦生活を楽しんでいます。
とはいえ、散々ビーチだビールだと遊んだ分のカードの請求額を見てすっかり凹んだので、仕事しますよ。ON/OFFきっぱりしてる仕事ね。

 

話は軽く戻るけどもね、まだ旅は終わっておりません。

タイの楽園リペ島を後にして向かったのは、地元の人に「なにがそんなに楽しいのか?」と首を傾げられるほど、何度も何度も訪れている香港。

 

2晩くらいはいける

2晩くらいはいける居心地の良さ

クアラルンプール経由でまる1日かかってマカオへ。
真夜中でもギラギラと活気あふれるKLの空港の隅に薄暗い空間を見つけたので、数名の先客とともに布にくるまって床に寝そべる。2時間ほどして目が覚め耳栓を外してみると、フロア全体を揺るがす轟音イビキ。出処を探すと……………トドもしくはそれ以上に巨大な若い女だった。あの3本土管の空き地で、木箱のステージの上にこいつ置いたらもうジャイアンも真っ青のリサイタル会場。

搭乗〆切10分前までゲートが決まらず、電光掲示板の前でヤキモキ。決まったと思ったらはるか先っちょのゲート、から更にシャトルバス乗り継ぎって寝起きなのに殺す気か!!

起き抜けダッシュで最果てのゲートまで約20分かかって辿り着いたが、結局飛行機の到着自体が遅れたとかで、1時間ずれた。
飛ぶだけよかったと思おう。これがLCCの宿命である。

年々変な建物が増えていくマカオ

年々変な建物が増えていくマカオ

香港好き好き言ってる割には、あの人の多さ、特に近年著しく増殖する大陸の群衆にはほとほと嫌気がさしている。ので、今回、街をすっとばして初っ端から離島に泊まることにした。南丫島(ラマ島)。この「丫」ってのはね、漢字らしい。意味はWictionaryによると枝分かれ、分岐。見たまんますぎ。

チョウ・ユンファが生まれ育ったというこの南丫島、香港中心地からぺろっと30分で行けちゃうお手軽さで、週末はビジーなスカイスクレイパーからエスケープしてチルアウトするビジターで大賑わいらしい。

申し訳ないほど用がないマカオに着くやいなや、空港から香港行きフェリー乗り場へ直行。
香港島のビジネス街のど真ん中のスタバで旦那と合流。1ヶ月ぶりだが会社帰りの待ち合わせかのように至極自然。1ヶ月なんてそんなもんである。

 

奇しくもApple Watch発売日で大盛況

Apple Watch発売初日、ストアに群がるガジェット大好き香港人

久々の大都会、東京以上にせっかちな香港でまごまごするかと思ったが、そっこーで適応して都会の速い流れに乗っかる。1ヶ月なんてそんなもんである。

1時間に2,3本出てるフェリーに乗ったと思ったらぺろっと到着。
この2日で、飛行機やらバスやら船やらありとあらゆる乗り物に乗った。夏休みの小学生顔負けも顔負けだね!

まだ金曜の昼だから、人はそんなにいない。

 

欧米人けっこう住んでる

好きすぎて住み着いた欧米人も大勢

メインストリート沿いにいくつかある「渡暇屋」の看板。ここは台所つきの部屋を貸してくれるところ。
香港なのになぜか「バリリゾート」と堂々と言い張る店に入り、オーシャン・ビューの部屋は空いているか!と尋ねると、アッサリ安いのが見つかった。かわいいおねえちゃんにひととおりの説明を聞き、550HKD(8,500円くらい)とデポジットを支払い鍵をもらう。
タイに比べちゃべらぼうに高いが、これがここの相場では最安値。

言われた通りの住所の場所に行ってみると

 

ここで間違いはありません

ここで間違いはありません

レストランの厨房の脇、トイレがありそうな位置にその入り口はあった。
香港じゃ宿がいつも雑居ビルの中だから、いつも通りの展開である。

 

2人これでじゅうぶん

西日やばい

よい感じ。
さ、島を散策しましょ。

 

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キッチンついてりゃ、料理できて安上がり

メインストリート、とはいえ短いから端から端まで10分もかからない。
食料品屋や、海鮮レストラン、おみやげ屋にまじり、シャレオツなバーやオーガニックなあれこれを売る店なども混じる。ここは欧米人も多く住む島なのだ。

 

がんばったね、日本語

がんばったね、日本語

香港の友達の、「海鮮はそんなに美味しくないよ」というアドバイスにもとづき、避けることにする。
ぼったくられそうだし、こういう系は地元の人と行くのが一番よろしい。

 

道狭いからこれが車がわり

道狭いからこれが車がわり

 

工事現場の壁が掲示板

工事現場の壁が掲示板

壁一面に貼られた求人や店のチラシ。
やはり欧米人向けのものが多い中、日本語のをひとつだけ発見。

「日本語教師応募してます」

応募すんのはこっちだよ!
と、2人で同時にツッコむ。
良い日本語教師に恵まれることを祈る。

 

メインストリートからちょいと入ると、静かな住宅街。更に奥に行くとどんどんと緑深くなる。

バリで遭難したのを思い出す

バリで遭難したのを思い出す

ほぼジャングル。

しばらく行くと別の浜辺に出た。

 

香港でも一人になれるところがあるなんて…

香港でも一人になれるところがあるなんて…

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これがぶっ潰されたら、あのギラギラの香港も暗黒の闇に化するのだろうか…。ふははははははははは。

香港つったらギラギラしたイメージだけど、市街地なんてほんの一部で、土地の7割は自然と国立公園なんだそうだ。
確かに地図見ればほとんど山だよね。香港の原風景とでも言うべきか。

夜、
宿のすぐそばのバーのテラス席にいくと、昼過ぎにベランダから見えたカップルがまだ飲んでる。ずいぶんな長丁場ぶりにびびりつつも、この島ではこんなんでいいのだとも思う。

青い海も、パラセイリングも、バナナボートも、シュノーケリングも、狂ったパーティーも無し。飲んで、海見て、ボケーとするだけ。

最近ボケーとしすぎなような気もするけど。ま、いいさ。島だから。島は、大きな海に囲まれているからなのか、いろんなどうでもいいことをどうでもいいと思わせてくれる。

左奥のが超長丁場

左奥のが超長丁場

朝っぱらからダッシュして、たくさん乗り物に乗って、久々の同伴者とともにしこたま飲んで、こんな夜に爆睡しない訳がないよね!

南丫島よかった!次回はもう南丫島だけでいい。

〜次回、しぶしぶ香港市街編 に続く〜

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